辺ばむ(読み)ホトリバム

デジタル大辞泉 「辺ばむ」の意味・読み・例文・類語

ほとり‐ば・む【辺ばむ】

[動マ四]
端近くである。
「廊など―・みたらむに住ませたてまつらむも」〈東屋
浅はかな振る舞いをする。
「さやうの―・みたらむふるまひ、すべきにもあらず」〈・東屋〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「辺ばむ」の意味・読み・例文・類語

ほとり‐ば・む【辺ばむ】

〘自マ四〙 (「ばむ」は接尾語)
① いかにも端近である。奥まっていない。
源氏(1001‐14頃)東屋「廊などほとりばみたらむに住ませたてまつらむも」
中心的でないもの、傍系的なものに近づく。中心からはずれたものに関係する。
※源氏(1001‐14頃)東屋「もはらさやうの、ほとりばみたらむ振舞ひすべきにもあらず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android