振舞(読み)フルマイ

デジタル大辞泉 「振舞」の意味・読み・例文・類語

ふる‐まい〔‐まひ〕【振(る)舞(い)】

振る舞うこと。挙動。また、態度。「立派な振る舞い」「立ち居振る舞い
ごちそうをすること。もてなし。供応。「大盤振る舞い
物の動き。特定の条件下における物の作用性質。「分子振る舞い」「コンピューターウイルス振る舞い
[類語]行動おこな行為きょ活動動き所行しょぎょう言動言行げんこう行状ぎょうじょう行跡ぎょうせき沙汰挙動一挙一動一挙手一投足こなし身ごなし身のこなし立ち居振る舞い挙措振り所作しぐさ素振り身振りアクション

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「振舞」の意味・読み・例文・類語

ふる‐まい‥まひ【振舞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事を行なう様子、態度。行動や動作のしかた。挙動。
    1. [初出の実例]「若し威儀(フルマひ)言語(ことは)、如毫毛(けのすちはかりも)、王(きみ)の意(みこころ)に似(かな)はずは、豈為親びたまはむや」(出典:日本書紀(720)安康即位前(図書寮本訓))
    2. 「三好松永が乱を鎮めたる勇智の挙動(フルマヒ)。禁庭の御慮(おぼ)へ浅からず」(出典:浄瑠璃仮名写安土問答(1780)初)
  3. もてなし。馳走饗応招宴
    1. [初出の実例]「今日為御振舞、上下者共に、精進・不精進之用意之供御給之」(出典:大乗院寺社雑事記‐延徳三年(1491)正月二〇日)
    2. 「親類縁者に精進落しのふるまいを存分にしたということだった」(出典:餓鬼の晩餐(1974)〈富岡多恵子〉)
  4. 鳥が羽を動かすこと。〔黒本本節用集(室町)〕

ふれ‐まい‥まひ【振舞】

  1. 〘 名詞 〙ふるまい(振舞)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「吉野の里のふれまひに行〈宗因〉 精進はいもせの山の中に落る〈弘氏〉」(出典:俳諧・宗因七百韵(1677))

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