遍満(読み)ヘンマン

デジタル大辞泉 「遍満」の意味・読み・例文・類語

へん‐まん【遍満】

[名](スル)広くいっぱいにいきわたること。
苦痛全身に―して」〈谷崎・乳野物語〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遍満」の意味・読み・例文・類語

へん‐まん【遍満】

〘名〙 すみずみまで満ちひろがること。広く充満すること。あまねく存在すること。
菅家文草(900頃)四・懺悔会作「城中遍満菩提念、境内掃除雑染塵」
※栄花(1028‐92頃)鳥の舞「無数の光明かがやきて十方界にへむまんす」 〔陸游‐梅花絶句〕

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普及版 字通 「遍満」の読み・字形・画数・意味

【遍満】へんまん

みちふさがる。宋・陸游〔梅花絶句、六首、三〕詩 聞(きくな)らく、曉風を(さ)き 堆(うづたか)くして、田山の中に滿つと

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