雁渡(読み)かりわたし

精選版 日本国語大辞典 「雁渡」の意味・読み・例文・類語

かり‐わたし【雁渡】

〘名〙 初秋に吹く北風青北(あおぎた)。《季・秋》
大乗院寺社雑事記‐文明五年(1473)六月一七日「秋風をは、野分ともかりわたしとも云也」
俳諧・新季寄(1802)八月「雁わたし 秋の北風を云」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の雁渡の言及

【風】より

…上州(群馬県)でよく使われる。 雁渡(かりわたし)〈青北風(あおぎた)〉ともいう。雁が渡って行く初秋(9~10月)に吹く北風。…

※「雁渡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android