頽廃・退廃・頽敗(読み)たいはい

精選版 日本国語大辞典 「頽廃・退廃・頽敗」の意味・読み・例文・類語

たい‐はい【頽廃・退廃・頽敗】

〘名〙
① くずれ荒れること。おとろえすたれること。廃頽。
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)平泉「七宝散うせて、珠の扉風にやぶれ、金の柱霜雪に朽ちて、既に頽廃空虚の叢と成べきを」 〔後漢書‐翟伝〕
道徳気風などがくずれ、不健全になること。
※黴(1911)〈徳田秋声〉三五「頽廃した空気のなかに生立って来た笹村の頭には、家庭とか家族とか云ふやうな観念も自ら薄かった」 〔大学章句
[補注]「退廃」は「頽廃」の書き換え。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android