鶴岡社務記録(読み)つるがおかしゃむきろく

改訂新版 世界大百科事典 「鶴岡社務記録」の意味・わかりやすい解説

鶴岡社務記録 (つるがおかしゃむきろく)

鎌倉鶴岡八幡宮歴代社務(別当)の日記。2巻。成立時期,編者ともに不詳。1192年(建久3)初代別当円暁から1355年(正平10・文和4)19代別当頼仲に至るまでの記録。別当の略歴神事祈禱などの記事とあわせて,当該期の幕府東国をめぐる政治的諸勢力の動向も記録されているので,鶴岡八幡宮の歴史だけでなく,中世東国史を知る重要史料となっている。《改定史籍集覧》所収
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報