β-エンドルフィン(読み)べーたえんどるふぃん

化学辞典 第2版の解説

β-エンドルフィン
ベータエンドルフィン
β-endorphin

ほ乳類の脳や下垂体に存在する.内因性のモルヒネ様作用をもつペプチドで,31個のアミノ酸残基からなる.副じん皮質刺激ホルモン(ACTH)と同じ前駆物質(proopiomelanocortin,POMC)からつくられる.POMCはストレスに対処するための前駆物質で,ストレスなどの侵害要因に対応してプロテアーゼにより切断されて血液中に分泌され,抑制的神経伝達物質として作用すると考えられている.α-,β-,γ-エンドルフィンの3種類が知られているが,モルヒネ作用はβ-エンドルフィンが最も強い.生物種により,わずかに構造が異なるものもある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のβ-エンドルフィンの言及

【エンドルフィン】より

…脳下垂体後葉に多く含まれる神経ペプチドの一種。α‐,β‐,γ‐,δ‐の4種があり,それぞれのアミノ酸配列は,脳下垂体前葉から分泌されるリポトロピンのアミノ酸配列の61~76番目(α‐エンドルフィン),61~91番目(β‐エンドルフィン),61~77番目(γ‐エンドルフィン),61~87番目(δ‐エンドルフィン)に相当する。これら4種のエンドルフィンのうち生理的に重要なのはβ‐エンドルフィンで,モルヒネ受容体に作用してモルヒネ様鎮痛作用をもつ。…

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