δ硫黄(読み)デルタイオウ

化学辞典 第2版 「δ硫黄」の解説

δ硫黄
デルタイオウ
δ-sulfur

硫黄同素体一つと考えられている.ムートマン硫黄-Ⅳ(Muthmann's sulfur-Ⅳ)ともよばれ,1890年にMuthmannにより,5 ℃ に冷却した硫化アンモニウムのエタノール溶液に硫黄を溶解したものを空気に接触させて,はじめて得られた.室温で放置すると,すぐに斜方晶系硫黄に変化する不安定な薄黄色の六角板状晶.二硫化炭素に可溶.液体硫黄の結晶過程で出現するともいわれていることから,準安定の八硫黄の可能性がある.回折データは報告されていない.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む