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『闇金ウシジマくん』とニートマンガ やみきんうしじまくんとにーとまんが

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知恵蔵2015の解説

『闇金ウシジマくん』とニートマンガ

真鍋昌平『闇金ウシジマくん』(小学館)の2007年上半期シリーズは、前半こそウシジマがそれなりの暗躍を見せるが、話が盛り上がりを見せる後半は、パチスロにハマって借金を膨らませた30代の無職男が実質的な主人公となっている。男が手前勝手な論理を振り回して親からも見放され、安価な「ゲストハウス」にすら滞在できないほどの苦境に転落していく一部始終を、冷徹なタッチで追う。昨今の青年マンガは、主人公が職を失う展開が多く、きらたかし『赤灯えれじい』、村田ひろゆき『好色哀歌元バレーボーイズ』(ともに講談社)、花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』、のりつけ雅春『中退アフロ田中(その後〈上京アフロ田中〉)』(ともに小学館)など、事情こそさまざまなれど、いずれも正規雇用に就かず、将来を思い悩みつつ手探りで「今」を生きざるをえない青年たちの姿を切り出している。

(鈴木繁 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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