最新 地学事典 「アイソスタシー回復」の解説
アイソスタシーかいふく
アイソスタシー回復
isostasy recovery
地球上の最後の氷河期は10,000~6,000年前に去ったが,氷が融解すると地殻は荷重がなくなり,押し下げられていた状態から浮力によって隆起すること。すなわち上部マントルの粘性のために地殻は徐々に隆起することになり,これを氷河期後の隆起(post-glacial uplift)という。この現象はフェノスカンジアで典型的にみられ,BC6800年から今日までに最大250m隆起した。水準測量や潮位観測からは1世紀に1mの隆起が認められている。この現象を利用し,1935年N.A.Haskellは上部マントルの粘性を2.5×1021Pa・sと見積もった。
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

