アウグスツスの門(読み)アウグスツスのもん(その他表記)Arco di Augusto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アウグスツスの門」の意味・わかりやすい解説

アウグスツスの門
アウグスツスのもん
Arco di Augusto

中部イタリアペルジャに残る,古代エトルリア人の都市を囲んだ石積みの市壁の巨大な門。前2世紀にエトルリア人によって建造された。半円形アーチを2重に積上げた門で,両脇には壁面から突出してがっしりした壁楼が築かれている。楔形に切った石を組んで築くアーチを積極的に使いはじめたのはエトルリア人であり,古代ローマ人は彼らからそれを学んで,城塞,橋,上下水道,宮殿などの建築に取入れていった。ローマ建築の特徴的な半円アーチが,エトルリア人に由来することを証明する建築史上重要な遺跡である。ローマ皇帝アウグスツスの時代 (前1世紀) に一部が増築されたためこの名称で呼ばれる。

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