アカト(その他表記)Aqhat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカト」の意味・わかりやすい解説

アカト
Aqhat

古代ウガリトの遺跡から出土した文書に記された,フェニキア神話の重要な物語の主人公。ダネル王の息子で,ギリシア神話ヘファイストスに似た技術の神コサルからもらったすばらしい弓矢持主だったが,これを所望したアナト女神に与えるのを拒んだために,アナトに弓矢を奪うことを命じられたヤトパンという神に殺され,その結果大地は不毛となって,7年間にわたり飢饉が続いた。神話の結末は不明だが,おそらくアカトの死の復讐は彼の姉妹プガトによって果され,アカトは復活して大地も豊穣力を取戻したとされていたと想像される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む