アジア太平洋無形文化遺産研究センター(読み)あじあたいへいようむけいぶんかいさんけんきゅうせんたー(英語表記)International Research Centre for Intangible Cultural Heritage in the Asia-Pacific Region

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アジア太平洋無形文化遺産研究センター
あじあたいへいようむけいぶんかいさんけんきゅうせんたー
International Research Centre for Intangible Cultural Heritage in the Asia-Pacific Region

アジア太平洋地域における無形文化遺産の保護に関する研究施設。略称IRCI。2009年のユネスコ国連教育科学文化機関総会で、ユネスコ賛助による国際協力センターの日本での設立が承認され、2011年(平成23)に独立行政法人国立文化財機構の施設として設立された。所在地は大阪府の堺(さかい)市博物館内で、2014年4月時点の職員数は2名。

 無形文化遺産保護条約を強化し、アジア太平洋地域における無形文化遺産の保護を国家政策として実現させることを目的とする。日本およびアジア太平洋地域の大学、研究機関、非政府機関と協力して危険にさらされている無形文化遺産を保護するとともに、保護の方法について調査・研究や調整などを行う。また、アジア太平洋地域からの専門家を招いた研修会やセミナーを開催するほか、若手研究者への援助開発途上国に対する技術援助などを行う。

[佐滝剛弘]

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