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無形文化遺産

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

無形文化遺産

人から人へと伝えられる無形の文化を守り伝えるため、ユネスコが2003年の条約で設けた制度。各国から推薦された提案を審査し、登録する。現在175カ国が参加、399件が登録されている。登録基準は文化の多様性人類創造性証明に貢献することや保護措置が図られていることなど。登録されても国から新たに資金や人的支援はない。

(2018-01-15 朝日新聞 朝刊 文化文芸)

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デジタル大辞泉の解説

むけい‐ぶんかいさん〔‐ブンクワヰサン〕【無形文化遺産】

無形文化遺産保護条約に基づいて登録された、世界各地の芸能、口承文学、社会的な習慣や儀式・祭事、自然に関する知識や慣習、伝統工芸技術などのさまざまな無形の伝統文化遺産。日本の文化では能楽結城紬などが取り上げられている。その他に、馬頭琴の伝統音楽(モンゴル)、バヌアツの砂絵、カラワヤ族のアンデス的宇宙観(ボリビア)など。
[補説]日本の無形文化遺産(かっこ内は記載年)
能楽(平成20年)
人形浄瑠璃文楽(平成20年)
歌舞伎(平成20年)
雅楽(平成21年)
小千谷縮越後上布(平成21年)
石州半紙(平成21年)※平成26年「和紙」に統合
日立風流物(平成21年)※平成28年「山・鉾・屋台行事」に統合
京都祇園祭山鉾行事(平成21年)※平成28年「山・鉾・屋台行事」に統合
甑島(こしきじま)のトシドン(平成21年)
奥能登のあえのこと(平成21年)
早池峰神楽(平成21年)
秋保(あきう)の田植踊(平成21年)
チャッキラコ(平成21年)
大日堂舞楽(平成21年)
題目立(だいもくたて)(平成21年)
アイヌの古式舞踊(平成21年)
組踊(平成22年)
結城紬(平成22年)
壬生(みぶ)の花田植(平成23年)
佐陀(さだ)神能(平成23年)
那智(なち)の田楽(平成24年)
和食 日本人の伝統的な食文化(平成25年)
和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術(平成26年)
屋台行事(平成28年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無形文化遺産
むけいぶんかいさん

世界無形遺産」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無形文化遺産
むけいぶんかいさん

ユネスコ(国連教育科学文化機関)が、世界各地にある重要な無形文化遺産を人類の文化遺産として認定し、その保護の援助を行う制度。「無形文化遺産の保護に関する条約」(無形文化遺産保護条約)は2003年10月にユネスコ総会で採択され、2006年4月に発効、日本も2004年(平成16)に締結しており、2016年6月の時点で締約国は168か国に及ぶ。
 同条約によると、無形文化遺産とは「慣習、描写、表現、知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって、社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるものをいう」(第2条)としている。なお、一般に世界無形文化遺産とよんでいるが、条約文中では単に無形文化遺産と記述されている。また、有形文化遺産については、1975年に世界文化遺産、世界自然遺産として登録する条約が発効している。
 無形文化遺産に含められるものとしては、(1)口承による伝統および表現(言語を含む)、(2)芸能、(3)社会的慣習、(4)儀式および祭礼行事、(5)自然および万物に関する知識および慣習、(6)伝統工芸技術、などである。ユネスコでは2種類の登録リストを作成しているが、一つは緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧である緊急保護リストThe Urgent Safeguarding Listで、もう一つは人類の無形文化遺産の代表的なものを一覧とした代表リストThe Representative Listである。2008年の代表リストには、日本から「能楽」「人形浄瑠璃文楽(にんぎょうじょうるりぶんらく)」「歌舞伎(かぶき)」の3件が記載された。このリストは、過去3回(2001年、2003年、2005年)にわたり「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」に取り上げられたものを、2008年にまとめて代表リストにしたものである。日本関連では、2009年に「雅楽(ががく)」「小千谷縮(おぢやちぢみ)・越後上布(えちごじょうふ)」「石州半紙(せきしゅうばんし)」「日立風流物(ひたちふりゅうもの)」「京都祇園祭(ぎおんまつり)の山鉾(やまほこ)行事」「甑島(こしきじま)のトシドン」「奥能登(おくのと)のあえのこと」「早池峰神楽(はやちねかぐら)」「秋保(あきう)の田植踊」「チャッキラコ」「大日堂(だいにちどう)舞楽」「題目立(だいもくたて)」「アイヌ古式舞踊」の13件、2010年には「組踊(くみおどり)」「結城紬(ゆうきつむぎ)」の2件、2011年には「壬生(みぶ)の花田植」「佐陀神能(さだしんのう)」の2件、2012年には「那智(なち)の田楽(でんがく)」の1件、2013年には「和食―日本人の伝統的な食文化」の1件、2014年には「和紙―日本の手漉(てすき)和紙技術」の1件(2009年に単独で登録されていた「石州半紙(せきしゅうばんし)」(石見半紙)に、岐阜県美濃(みの)市の「本美濃紙」と埼玉県小川町、東秩父(ひがしちちぶ)村の「細川紙(ほそかわし)」を加えて改めて登録)、2016年には「山・鉾・屋台行事」(2009年に単独で登録されていた「日立風流物」「京都祇園祭の山鉾行事」を拡張し、日本各地の山車(だし)を使った祭り33件を一括して登録)の1件が、それぞれ代表リストに記載されている。[編集部]

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