アジア欧州会議(読み)アジアオウシュウカイギ

共同通信ニュース用語解説 「アジア欧州会議」の解説

アジア欧州会議(ASEM)

アジア欧州政治・経済関係の強化を目指した会議枠組み東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国に日中韓、インドなどを加えたアジア側21カ国と、欧州連合(EU)27カ国や英国など欧州側30カ国、EU、ASEAN事務局で構成首脳会議は2年ごとにアジアと欧州で交互に開催される。昨年11月のカンボジアでの日程は新型コロナウイルス禍のため今年に延期され、オンライン開催となった。(プノンペン共同)

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知恵蔵 「アジア欧州会議」の解説

アジア欧州会議

1996年3月にバンコクで第1回首脳会議が開催された。参加したのは欧州連合(EU)加盟15カ国(当時)と欧州委員会、アジア側からはASEAN7カ国(当時)と中、日、韓。第1回会議では、さらなる成長のためのアジア・欧州のパートナーシップ内政不干渉、知的交流の促進、国連改革、核実験禁止の推進、世界貿易機関(WTO)の強化などが声明として出された。定期的に開催されるのは外相会議、財務相会議、経済閣僚会議、環境相会議である。首脳会議もほぼ2年に1度の割合で開かれている。2004年にハノイで開かれた首脳会議ではEU拡大に伴い新たに10カ国が参加し、ASEAN側もミャンマー、カンボジア、ラオス3カ国の加入が認められたが、民主化が停滞するミャンマーの加盟をめぐってアジアと欧州の価値感の違いが際立った。06年9月にヘルシンキで第6回首脳会合が開催された。なお、ASEMとは別に07年11月シンガポールでASEANとEUの首脳が初の首脳会議を開き、自由貿易協定交渉の推進や地球温暖化問題での協力などをうたう共同声明を採択した。

(片山裕 神戸大学教授 / 2008年)

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