あだない

大辞林 第三版の解説

あだない

( 形 ) [文] ク あだな・し
〔中世後期から近世へかけての語〕
〔「あだ(徒)」に接尾語「ない」の付いた形〕 はかない。 「人間と申す者は…稲妻の光よりなほ-・いものにて/狂言・呂蓮」
〔「あどない」の転〕 無邪気である。 「女心の-・く、今の仏勅に泪なみだを流し/浮世草子・新色五巻書」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

デジタル大辞泉の解説

あだ‐な・い

[形][文]あだな・し[ク]《中世・近世語》
はかない。
「夢まぼろしのうき世―・い命と存ずるによりて」〈狂言六義・魚説法〉
あどない」の音変化。
「物腰になまりあって、―・いところがかはゆらしいと」〈浮・御前義経記・八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

あだ‐な・い

〘形口〙 あだな・し 〘形ク〙
[一] はかなく頼りない。
※古文真宝桂林抄(1485頃)乾「蜉━(蝣)は朝生暮死ものぞ、人間世のあたないにたとゆるぞ」
[二] (「あどない」の変化した語) 人の性格や態度が無邪気であどけない。罪がない。
※俳諧・懐子(1660)二「あたないと名にこそたてれ児桜〈常之〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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