浮世草子。8巻8冊。西沢一風(いっぷう)作。1700年(元禄13)刊。外題(げだい)は「風流」の角書(つのがき)がある。主人公元九郎今義(げんくろういまよし)の行動を、『義経記(ぎけいき)』、謡曲、舞曲、浄瑠璃(じょうるり)、伝説などにみえる源九郎義経(よしつね)に付会し、母常磐(ときわ)と妹を求めて諸国遊里遍歴という構成のもとに、新奇な好色風俗を紹介する。好色遍歴という点に『好色一代男』の影響がみられるが、古典、演劇色の導入によって伝奇化、長編化をねらい、西鶴(さいかく)模倣の好色物一辺倒でマンネリ化した元禄(げんろく)(1688~1704)末の浮世草子界に新しい方向を示し、趣向重視の機運をつくった作である。
[長谷川強]
『藤井乙男著『評釈江戸文学叢書2 浮世草子名作集』(1937・講談社)』
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