日本大百科全書(ニッポニカ) 「アダン・ド・ラ・アール」の意味・わかりやすい解説 アダン・ド・ラ・アールあだんどらあーるAdam de la Halle(1235―1285/1288ころ) 中世フランスの劇詩人。別名「アラスのせむし男」Le Bossu d'Arras。北フランスのアラスの富裕なブルジョア家庭に生まれ、修道院学校で文法や哲学を学んだが修道僧にはならず、アルトア伯に仕えてナポリ王国に随行、当地で客死。作品としてはフランス最古の世俗劇『葉陰の劇』やオペラ・コミックの祖ともいうべき『ロバンとマリオン』およびアラスを去るときつくった詩『惜別(せきべつ)の歌』などがある。[鷲田哲夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例