法則の辞典 「アッベの法則」の解説 アッベの法則【Abbe's law】 「照射されている物体の構造の像を,レンズによってできるだけ忠実も再生するためには,その構造の造り出すすべての回折パターンを伝えるのに十分な開口径が必要となる」 同じ内容をアッベの理論*と記してある成書もある.もしレンズを通して回折パターンの一部だけが伝えられたとすると,その像はレンズが通せた光によるものでしかない.口径が狭すぎたり,あるいは構造が非常に細かい場合には回折パターンがまったく伝達されない場合もありうるし,この場合には物体の構造の像はいくら倍率を上げても鮮明とはならない(いろはガルタの「葭の髄から天井覗く」を法則化したものともいえる). 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報