改訂新版 世界大百科事典 の解説 アブー・ウバイド・アルカーシムAbū `Ubayd al-Qāsim生没年:770-837? アラブの辞書学者,法学者。ギリシア人奴隷を母として,ヘラートに生まれ,のちバスラで学び,イブン・ターヒル(798-844?)に仕え,トルコのタルススの裁判官となった。コーラン,ハディース,法学などに関する20種余の著書のうち5種が現存する。なかでも40年かかって完成したといわれる博物誌的辞書《Gharīb al-muṣannaf》は有名で,1000項目,1200の例証からなる大著である。執筆者:池田 修 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by