トルコの小アジア半島中南部、イチェル県にある都市。この地方の中心都市アダナの西方35キロメートルに位置し、地中海から15キロメートルの内陸にある。人口21万6382(2000)。小麦、綿などの農産物を集散し、紡績業、製粉業が発達する。トロス山脈を横断する道路(古代のキリキア門)の基点にあたる交通の要衝でもある。北の町はずれにはアレクサンドロス大王も水浴したという著名な滝があり、その付近には1902年にトルコで最初に建設された水力発電所の建物も現存する。
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トルコ南部,アダナの南西約40kmにある都市。人口22万2693(2003)。ギリシア名タルソスTarsos。古代から豊かな地として知られるキリキア地方の入口にあたるため諸民族争奪の的となり,アッシリア,アレクサンドロス大王,ローマ帝国,ペルシア帝国,アラブなどに支配され,十字軍にも攻略された。16世紀初頭にオスマン帝国の支配下に入り,現在にいたっている。使徒パウロの生誕の地として有名。アダナとともに農産物(綿花,小麦,ゴマなど)と鉱物資源(銅,クローム,石炭など)の取引の中心地で商業活動が活発である。
執筆者:長場 紘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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