アポルフィンアルカロイド

化学辞典 第2版 の解説

アポルフィンアルカロイド
アポルフィンアルカロイド
aporphine-alkaloid

図のアポルフィン骨格を有するアルカロイド総称イソキノリンアルカロイドの一部でもある.代表的なものにアポモルヒネがあり,名称もこれに由来する.ケシ科ツヅラフジ科メギ科クスノキ科バンレイシ科など多くの植物中に存在する.置換基の種類と位置によって,λmax 300~310,280,220 nm 付近に特徴的な吸収スペクトルを示す.アポルフィンを図の破線部分で開裂すると,ベンジルイソキノリンとなる.したがって,前者は生体内で,後者から酸化的に導かれたと考えられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android