化学辞典 第2版 の解説
アポルフィンアルカロイド
アポルフィンアルカロイド
aporphine-alkaloid
図のアポルフィン骨格を有するアルカロイドの総称.イソキノリンアルカロイドの一部でもある.代表的なものにアポモルヒネがあり,名称もこれに由来する.ケシ科,ツヅラフジ科,メギ科,クスノキ科,バンレイシ科など多くの植物中に存在する.置換基の種類と位置によって,λmax 300~310,280,220 nm 付近に特徴的な吸収スペクトルを示す.アポルフィンを図の破線部分で開裂すると,ベンジルイソキノリンとなる.したがって,前者は生体内で,後者から酸化的に導かれたと考えられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報