ツヅラフジ科(読み)ツヅラフジか(その他表記)Menispermaceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツヅラフジ科」の意味・わかりやすい解説

ツヅラフジ科
ツヅラフジか
Menispermaceae

双子葉植物キンポウゲ目の1科。北半球暖温帯を中心に 60余属約 350種があり,大半多年生または低木性のつる植物である。葉は互生し,単葉で柄がある。花は葉腋に総状の花序 (→総状花序 ) をなしてつき,放射相称形で3数性のものが多い。萼片,花弁各3枚,おしべ6本が標準的で,めしべも独立に3個あるか,または癒合して1個となる。果実はゆがんだ球形核果となるものが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツヅラフジ科」の意味・わかりやすい解説

ツヅラフジ科
つづらふじか
[学] Menispermaceae

双子葉植物、離弁花類。普通は藤本(とうほん)(つる植物)で、まれに草本または低木もある。葉は互生し、全縁または掌状に分裂し、三行脈が目だつものが多い。托葉(たくよう)はない。雌雄異株。花序は総状、散房、散形など。花は普通は三数性、小形で目だたない。雄しべは合着するものが多い。果実は核果、胚(はい)は曲がる。熱帯から亜熱帯を中心に世界に約70属450種あり、日本には6属7種分布する。アルカロイドを含み、薬用植物として重要なものを多く含む。アケビ科メギ科近縁である。

[寺林 進 2019年9月17日]

 APG分類でもツヅラフジ科とされる。

[編集部 2019年9月17日]

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