メギ科(読み)めぎか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メギ科」の意味・わかりやすい解説

メギ科
めぎか
[学] Berberidaceae

双子葉植物、離弁花類。多年草または低木。葉は互生し、単葉または複葉托葉(たくよう)はない。花は両性花で通常三数性。最内萼片(がくへん)はしばしば花弁状になる。花弁はときに腺(せん)状になったり、蜜(みつ)腺をもつことがある。葯(やく)は普通弁開する。雌しべは1本、子房は上位、1室で1個ないし多数の胚珠(はいしゅ)を含む。果実は液果、蒴果(さくか)、閉果または種子が露出する。北半球温帯を中心に16属約600種、日本に7属分布。アルカロイドを含み、薬用植物として重要なものが多い。ツヅラフジ科、アケビ科に近縁である。

[寺林 進 2019年9月17日]

 APG分類でもメギ科とされる。

[編集部 2019年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メギ科」の意味・わかりやすい解説

メギ科
メギか
Berberidaceae

双子葉植物キンポウゲ目の1科。北半球の温帯,熱帯高地南アメリカに分布し,木本のものと草本のものがあって 10属 250種が知られる。日本には7属約 20種があり,イカリソウ,タツタソウサンカヨウ,メギなどの諸属がある。

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