アポロ14号(読み)アポロじゅうよんごう(その他表記)Apollo 14

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポロ14号」の意味・わかりやすい解説

アポロ14号
アポロじゅうよんごう
Apollo 14

1971年1月 31日,アメリカのサターンV型ロケットで,ケネディ宇宙センターから打上げられ,史上3度目の月着陸に成功したアポロ宇宙船乗組員船長の A.B.シェパード海軍大佐,司令船 (キティ・ホーク) パイロットの S.A.ローザ空軍少佐,月着陸船 (アンタレス) パイロットの E.D.ミッチェル海軍中佐。シェパード船長とミッチェル飛行士の2人は,2月5日午後6時 18分,初めて月の高地フラマウロに着陸,約 33時間 30分月面に滞在した。6点セットになったアポロ月面実験装置を設置。手で引き金を引いて火薬を爆発させて人工地震を起す実験を行なったり,1.3km先にある着陸船との標高差 122mのコーンクレータに登って写真撮影を行い,また約 50kgの岩石を採取した。これらの月面活動には,初めてリキシャと呼ばれる二輪の月面運搬車が使われた。7日午前3時 48分,着陸船は月面を離れ,母船とドッキングに成功,10日午前6時5分,南太平洋サモア島南の海上に無事着水した。

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