栄養・生化学辞典 「アミノ酸価」の解説 アミノ酸価 タンパク質の化学価と概念的には同じ.化学価とは,一定の基準となるタンパク質もしくはアミノ酸の必要量に基づいて設定した評点パターンのアミノ酸含量を100として,試料タンパク質の各必須アミノ酸の含量と比較して,各必須アミノ酸について比率を求め,その最も小さい値を化学価とする.本来の化学価は,全卵タンパク質が基準であった.他に人乳なども用いられる.ヒトのアミノ酸必要量に基づく評点パターンとしては,FAO/WHOの1973年の暫定パターン,FAO/WHO/UNUの1985年の評点パターンがあり,これらによって計算した値を狭義にアミノ酸価という.タンパク質価とよぶ場合もある. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報