アメリカ疾病対策センター(読み)あめりかしっぺいたいさくせんたー(英語表記)Centers for Disease Control and Prevention

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アメリカ疾病対策センター
あめりかしっぺいたいさくせんたー
Centers for Disease Control and Prevention

アメリカ国内外における人々の健康と安全の保護を主導する連邦機関。1946年にCommunicable Disease Center(伝染病センター)として設立され、感染症の管理などを担っていた。現在は広く健康に関する情報提供や健康増進のための活動を行っている。アメリカ疾病予防管理センター、アメリカ防疫センター、国立疾病対策センターなどともよばれ、英語の頭文字をとってCDCと略称される。アメリカ保健福祉省が管轄し、ジョージア州アトランタに本部を置く。

 CDCの行う感染症に関する研究・調査ならびに勧告は、全世界から集めた緻密(ちみつ)なデータの集積に基づくもので、そのため世界の感染症対策、感染症医療に強い影響力をもち、アメリカ国内の疾病の予防と管理のためだけでなく、日本ほか諸外国においても広く活用されている。

[編集部 2017年8月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android