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あら何ともな(読み)あらなにともな

精選版 日本国語大辞典 「あら何ともな」の意味・読み・例文・類語

あら 何(なに・なん)ともな

  1. 期待がはずれて失望したり落胆したりした気持を表わす。ああ、何とも言いようのない(ほどひどい)ことだ。
    1. [初出の実例]「枝を手(た)折り給へば、おことは花のためは風よりも辛き人や、あらなにともなの人や」(出典謡曲雲林院(1426頃))
  2. 心配したほどのこともなくほっとした気持を表わす。ああ、何事もなかった。
    1. [初出の実例]「あら何共なやきのふは過て河豚(ふくと)汁〈芭蕉〉 寒さしさって足の先迄〈信章〉」(出典:俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678)延宝五之冬)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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