ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリオーソ」の意味・わかりやすい解説
アリオーソ
arioso
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
翻訳|arioso
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…20世紀の作品では,一般に音楽とドラマが密着し,音楽的表現が多元的となったのに伴って,アリアは以前ほど顕著な役割を占めていない。 語る口調に近いレチタティーボともっぱら歌唱的なアリアの中間的性格をおびるものにアリオーソがあり,しばしばレチタティーボからアリアへ推移する際に効果的に用いられる。また小規模なアリアをアリエッタとよぶことがある。…
…しかしこの伝統は,M.A.シャルパンティエによってパリに伝えられただけで,19世紀まで挙げるべき作品はない。一方,民衆的宗教歌(ラウダ)や宗教的マドリガルから起こったイタリア語によるオラトリオは大きな影響力を持ち,17世紀ローマで,独唱における叙唱とアリオーソ(アリア風旋律)の交代,語り手,合唱を重視した作品がL.ロッシやB.パスキーニなどの手で作られた。17世紀後半ベネチア・オペラの影響を受け,叙唱(レチタティーボ)のセッコとアコンパニャートの分離,叙唱とアリアの対比,管弦楽伴奏の重視が見られる。…
…音楽もこうした台本に適応するものが要求される。さらに,アリア,二重唱,合唱など独立した楽曲に番号を付した従来の番号オペラ制を廃止し,各幕は1幕ないし1場を通じて音楽が切れ目なく進行し(無限旋律),歌はアリアとレチタティーボの中間の様式(アリオーソ)で書かれる。ライトモティーフが効果的に多用され,大管弦楽は単なる伴奏ではなく,歌と一体となって交響曲を思わせる有機的な展開を示す。…
…レシタティーフともいい,叙唱と訳される。初期のレチタティーボはモノディとほぼ同一視されるが,ベネチア楽派に至って劇の展開や対話と,感情的表現部分を音楽的に区別するようになり,感情の高まりの部分にアリオーソariosoと呼ばれる短い旋律的音型が挿入され,それがアリアに展開したのに対し,劇の展開や対話はレチタティーボとして独立した。これはその役割上,言葉のリズムや抑揚を重んじたもので,通奏低音の和声的基礎に支えられて形式的に自由に朗唱する。…
※「アリオーソ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新