アリス・紗良オット(読み)オット,アリスサラ(英語表記)Alice Sara Ott

現代外国人名録2016 「アリス・紗良オット」の解説

アリス・紗良 オット
アリスサラ オット
Alice Sara Ott

職業・肩書
ピアニスト

国籍
ドイツ

生年月日
1988年

出生地
西ドイツ・バイエルン州ミュンヘン(ドイツ)

学歴
ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学

受賞
エコー・クラシック賞ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー〔2010年〕,ドイツ連邦青少年音楽コンクール第1位,スタンウェイ国際コンクール第1位,イタリア・リゲッティ国際コンクール第1位

経歴
父はドイツ人、母は日本人。4歳でピアノを始め、7歳でドイツ連邦青少年音楽コンクールで優勝したのを皮切りに、国内外の主要コンクールで優勝。2008年5月名ピアニストとして知られるマレイ・ペレイアの代役としてスイスバーゼルで演奏会を行い、会場が総立ちとなる成功を収める。同年弱冠19歳でクラシックの名門レーベル、ドイツ・グラモフォン(DG)と専属契約を結ぶ。同年技術的に難曲とされるリストの「超絶技巧練習曲集」でアルバムデビュー。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に入学し、カール・ハインツ・ケマリンク教授に師事。2011年1月日本でリサイタル・ツアーを開催。以来、世界各地の主要なコンサートホールで演奏し、批評家の絶賛を博す。2012年フランチェスコ・トリスターノとピアノ・デュオアルバム「スキャンダル」を発表。他のアルバムにショパン「ワルツ全曲」、「メモリーズ〜ベスト・オブ・アリス=紗良・オット」、「ショパン・プロジェクト」など。ベルリン拠点活躍

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

知恵蔵mini 「アリス・紗良オット」の解説

アリス=紗良・オット

女性ピアニスト。1988年、ドイツ・ミュンヘンで、ドイツ人の父と日本人の母との間に生まれる。日本語、ドイツ語、英語を流暢に話す。97年「スタインウェイ国際コンクール」1位。以降、99年の「ハンブルク音楽ホール・コンクール」、2001年・02年の「ミュンヘン・カール・ラング・コンクール」など毎年ヨーロッパの主要コンクールで優勝し、04年には「ピエネロ・デルヴァルティドーネ国際コンクール」にて同コンクールの史上最高得点で優勝した。08年よりドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、2枚目のアルバムはドイツと米国の「クラシックiTunesチャート」で1位にランクされた。10年10月、ドイツの「エコー・クラシック賞」の「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞。12年収録のアルバム「展覧会の絵」は全世界でリリースされた。

(2014-6-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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