『あるある大事典II』データ捏造問題(読み)あるあるだいじてんIIでーたねつぞうもんだい/あるあるだいじてんつーでーたねつぞうもんだい

知恵蔵 の解説

『あるある大事典II』データ捏造(ねつぞう)問題

発掘!あるある大事典II』(関西テレビ制作)2007年1月7日放送の回で、納豆を食べるだけでダイエット効果があると放送したところ、スーパーなどの店頭から納豆がなくなってしまうほどの反響であった。ところが、番組で紹介された実験は実際には行われておらず、データが「捏造」されたものであることが発覚し、しかも、その後の内部調査で過去にも同番組において同様のデータ捏造が行われていたことが判明し、番組は打ち切りになり、関西テレビは民放連から除名処分となった。背景には、下請け制作会社の過酷な労働条件と視聴率プレッシャーがあったとされ、テレビ業界の構造的問題も指摘されたが、とりあえず他局も含め、こうしたエセ科学情報番組は激減することになった。

(稲増龍夫 法政大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む