アルト・パラナ(読み)あるとぱらな(その他表記)Alto Paraná

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルト・パラナ」の意味・わかりやすい解説

アルト・パラナ
あるとぱらな
Alto Paraná

南アメリカ中部、パラグアイイタプア県にある日系人の集団入植地。エンカルナシオン北北東約100キロメートルの地点にあり、面積は8万5000ヘクタールに及ぶ広大な土地である。1960年に約300世帯が入植し、1967年には285世帯に減少したが、アブラギリや野菜の栽培に成功している。とくに、1968年にアブラギリ工場がエンカルナシオンに日本の資本で建設されて以来、移民の生活も安定するようになった。アルト・パラナは、もともと「パラナ川上流」という意味で、パラナ川とパラグアイ川との合流点から上流を一般にアルト・パラナと称する。また、イタプア県の北にアルト・パラナ県が隣接している。

[市川正巳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアルト・パラナの言及

【パラグアイ】より

…59年には移住協定が締結され,移住再開,年間3500人の最大移住枠が30年間確保された。日系人移住地としてはアルト・パラナ,フラム,イグアス,アマンバイ,ラ・コルメナ,チャベスなどがあり,日系人は8000人を超えている。 日本は1976年以降パラグアイに対する政府開発援助(ODA)の最大供与国で,農牧林業,運輸,通信,保健,医療,教育など広範囲に及ぶ援助を展開してきている。…

※「アルト・パラナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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