日本大百科全書(ニッポニカ) 「アレバロ」の意味・わかりやすい解説
アレバロ
あればろ
Juan José Arévalo Bermejo
(1904―1990)
グアテマラの政治家。ウビコの独裁時代(1931~1944)アルゼンチンに亡命していたが、ウビコ打倒後帰国して大統領に選ばれ(1945~1951)、労働者やインディオ農民の生活向上のための社会立法を制定し、グアテマラで民衆のための政治を初めて行った。アレバロの後を継いでさらに改革を押し進めたアルベンス政権が反革命(1954)で倒されたとき、彼も亡命した。その後帰国して大使を務めたのち、政治から引退して著作活動に専念。『鮫(さめ)と鰯(いわし)の寓話(ぐうわ)』『民主主義と帝国』など、アメリカ合衆国の中米支配を批判した著書がある。
[加茂雄三]
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