アロハド石(読み)アロハドせき

最新 地学事典 「アロハド石」の解説

アロハドせき
アロハド石

arrojadite

鉱物の族の一種。2006年の再定義により,単斜晶系,空間群Ccに属し,一般化学式がA2B2CaNa2+xM13Al(PO411(PO3OH1−x)W2で表わされる族とされた。ここで,Aは大きいイオン半径をもつBa, Sr, Pb, K, Naあるいは空席が,Bは小さいイオン半径のFe, Mn, Mg, Naあるいは空席が入る。MでFe2+が卓越するものをアロハド石の根源名で呼び,Mn2+が卓越する場合は,ディッキンソン石(dickinsonite)とする。WはおもにOHであるが,Fが卓越する場合は,フッ素アロハド石と呼ぶ。種名はAとBにおいて卓越する元素名を根源名の後に-( )をつけて表す。以前からアロハド石と呼ばれたものは,arrojadite-(KFe)に相当する。他には,-(BaFe),-(BaNa),-(KNa),-(Pb,Fe),-(SrFe)がある。またフッ素アロハド石には,fluorarrojadite-(Ba, Fe)と-(BaNa)が知られている。ここでは,arrojadite-(KFe)の諸性質を記述する。化学組成。格子定数a1.65220nm, b1.00529, c2.46477, β106.509°,単位格子中4分子含む。菱形板状結晶,それらの集合体。ガラス光沢劈開,{100}良好,{010}明瞭。硬度5。比重3.53。オリーブ緑色,条痕白色。二軸性正,屈折率α1.664, β1.670, γ1.675,2V =80〜86°。リン酸塩鉱物を多く含む花崗岩ペグマタイトに産し,日本では茨城県かすみがうら市雪入から産出名称ブラジルの地質学者,Miguel Arrojado Ribeiro Lisbôaに由来

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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