アローカシア(その他表記)Alocasia; elephant's-ear plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アローカシア」の意味・わかりやすい解説

アローカシア
Alocasia; elephant's-ear plant

サトイモ科アローカシア (クワズイモ) 属の総称。根茎状の肥大した短い茎をもち,長い葉柄の先に心臓形または盾形の葉をつける。熱帯アジアに 60種以上が分布し,沖縄などに自生するクワズイモもこれに含まれる。園芸的には,葉に白い斑 (ふ) や金属光沢のあるものが好まれ,観葉植物として栽培される。暗緑色の光沢のある地色に,葉脈と葉縁が灰白色に浮き出る`アマゾニカ'A.×amazonicaや,暗褐色に灰白色の縞斑が入り,若葉赤銅色のアローカシア・クプレア A.cupreaなどのほか,比較的耐寒性の強いクワズイモも鉢植えで流通する。葉焼けしやすいので,栽培は半日陰が適する。ほとんどの種が高温多湿を好み,冬期は乾燥ぎみにして 15℃以上に保つ。クワズイモは3℃以上で越冬する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android