日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンガバ」の意味・わかりやすい解説 アンガバあんがばUngava カナダ東部、ケベック州北部の地方名。アンガバ半島を含む同州北部の半島部分をさし、ハドソン湾、ハドソン海峡、アンガバ湾、ラブラドル、イーストメイン川に囲まれた地域で、面積は約62万平方キロメートル。丘陵と湖沼からなり、タイガ(針葉樹林帯)とツンドラ(永久凍土帯)が卓越している。住民はイヌイットとアメリカ・インディアンが主で、ほとんどが未開発地域であるが、鉄鉱石を中心とする豊富な地下資源を有している。南西部はニュー・ケベックともよばれ、フォート・ジョージ川に大水力発電所が建設され、開発が進められている。[山下脩二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例