改訂新版 世界大百科事典 の解説
アングロ・アメリカン・オブ・サウス・アフリカ[会社]
Anglo American Corp.of South Africa, Ltd.
南アフリカを地盤とする世界最大の鉱業資本の一つ。本社ヨハネスバーグ。1917年,モルガン財閥の支援を得てオッペンハイマーErnest Oppenheimer(1880-1957)により設立された。当初二つの金鉱所有から出発し,20年にはダイヤモンド部門に進出。その後,持株会社として,ウラニウム,石炭,工業,商業部門等にも進出した。傘下には,Anamint(投資),Amgold(金),Amcoal(石炭),Amic(工業)など多くの事業会社がある。同グループの南アフリカでの鉱業に占める地位は圧倒的で,とくに,国際金市場において大きな影響力をもっている。近年は金融および管理サービス部門の比重が大きくなっている。売上高28億ランド(1994年3月期)。
執筆者:熊坂 敏彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報