アンゲリカ酸(読み)アンゲリカサン

化学辞典 第2版 「アンゲリカ酸」の解説

アンゲリカ酸
アンゲリカサン
angelic acid

2-methylisocrotonic acid,(Z)-2-methly-2-butenoic acid.C5H8O2(100.12).チグリン酸のトランス形異性体.セリ科ヨロイグサ属Angelicaの根に存在し,またテルペン類などのなかにエステルとして含まれる.2-ヒドロキシ-2-メチル酪酸の脱水反応によって得られる.無色の単斜結晶.融点45 ℃,沸点185 ℃,88~89 ℃(1.3 kPa).0.954.1.4434.水に難溶,エタノール,エーテル可溶.不安定で加熱または硫酸と処理するとチグリン酸に異性化する.香料調味料などに用いられる.[CAS 565-63-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android