アンシュン市(読み)アンシュン(その他表記)Anshun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンシュン市」の意味・わかりやすい解説

アンシュン(安順)〔市〕
アンシュン
Anshun

中国西南地方,クイチョウ (貴州) 省西部の市。アンシュン地区の行政中心地。クイチョウ高原上の盆地にある。古くからクイヤン (貴陽) とユンナン (雲南) を結ぶ交通路の要地で,省西部の物資集散地でもあった。清代には安順府の府治。クイクン (貴昆) 鉄道が通る。茶,タバコ菜種,薬草,桐油,木ろう,漆,皮革類の取引が盛ん。軽工業も発達している。北部のパイシーヤー (白石崖) には自噴泉があり,高く噴出して滝のような奇観を呈するという。人口 67万 3693 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android