アントルシャ(その他表記)entrechat

翻訳|entrechat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アントルシャ」の意味・わかりやすい解説

アントルシャ
entrechat

バレエ用語。イタリア語の intrecciare (織り合せる) に由来し,はね回る,踊り狂うの意味もある。とび上がって両脚交差しながら,脚を打ちつけあうことで,パ (ステップ) の代表的なもの。女性の場合は男性に支えられて行うことが多い。1回の交差を両足として2回と数え,2~10回のアントルシャがある。奇数回数片足で降りたときをいう。またアントルシャ・ドゥ (2回のアントルシャ) はシャンジュマン・ド・ピエといい,脚を交差し,また開くという繰返しによって脚のすきまから光を差込ませ,踊りに明暗をつける重要なものとなっている。

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百科事典マイペディア 「アントルシャ」の意味・わかりやすい解説

アントルシャ

クラシック・ダンスで,体を垂直にして跳躍し,空中にとび上がっている最中に両足を交差させる動きをいう。交差させる回数によって,アントルシャ・カトル(4回),アントルシャ・シス(6回)などという。アントルシャ・ユイット(8回)が一番高度で,男性舞踊手の動きとされている。→バレエ

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世界大百科事典(旧版)内のアントルシャの言及

【バレエ】より

…回転技の回る方向を示す語でもある。アントルシャentrechat跳び上がって空中で足を交差させる技法。アントレentréeパ・ド・ドゥの導入部。…

※「アントルシャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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