化学辞典 第2版 「アンドリュッソー法」の解説
アンドリュッソー法
アンドリュッソーホウ
Andrussow process
メタンをアンモ酸化してシアン化水素を合成する方法で,発見者のL. Andrussowの名でよばれている.
2NH3 + 2CH4 + 3O2 = 2HCN + 6H2O + 948.4 kJ mol-1
アンモニアを白金触媒によって空気酸化すると酸化窒素が得られるが,この反応条件下にメタンを共存させるとシアン化水素が得られる.触媒はPtまたはPt-Rh,Pt-Tr合金網で,800~1000 ℃ の高温で行われる.反応温度が高いので,Ptの蒸発損失が最大の問題であり,合金にすると軽減される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報