最新 地学事典 「イアペトゥス海」の解説
イアペトゥスかい
イアペトゥス海
Iapetus ocean
現在の北大西洋地域に,原生代後半から古生代中期まで存在したと仮想される大洋。北米のアパラチアとスコットランドとの地帯構造の類似から,これらがもと一連の造山帯であったとする考えは古いが,プレートテクトニクスでは,この造山帯は古い陸塊が開き,そしてまた閉じて衝突したことによって形成されたとする。このとき,北米・ユーラシア両プレートの間にできた海。シルル紀後期からデボン紀初期には消滅。これがカレドニア造山運動の末期に当たる。南米とアフリカの間には海は存在しなかった。原大西洋(proto-Atlantic Ocean;J.T. Wilson, 1966)の代りに,W.B.Harland et al.(1972)が命名。語源はギリシア神話の神アトラス(Atlanticの語源)の父Iapetusにちなむ。参考文献:W.B.Harland et al. (1972) Geol.Mag.,Vol.109
執筆者:清水 大吉郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

