日本大百科全書(ニッポニカ) 「イタビラ鉄山」の意味・わかりやすい解説 イタビラ鉄山いたびらてつざんItabira Iron Mine ブラジル南東部、ミナス・ジェライス州の中東にある鉄山。埋蔵量は約50億トンといわれる世界最大級の鉄山で、第二次世界大戦中に開発された。鉄分含有率78%の高品位のイタビライトという赤鉄鉱が、大規模な露天掘りで採掘され、大西洋岸のビトリアに送られて粒状のペレットとして、日本、ヨーロッパ、アメリカ合衆国などへ輸出されている。イタビラ付近では、先進工業国の投資で鉄鉱の探査が盛んに行われている。[房村信雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例