イチゴキリガ(読み)いちごきりが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イチゴキリガ」の意味・わかりやすい解説

イチゴキリガ
いちごきりが / 苺切蛾
[学] Orbona fragariae

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤガ科に属するガ。ユーラシア大陸に広く分布するが、日本にもまれではなく、晩秋に出現して越冬し、翌春に活動して植物の蜜を吸う。灯火に集まることはない。はねの開張57~59ミリメートル内外。前ばねは灰褐色、後ろばねは黒色を帯び黄色の縞(しま)模様がある。幼虫多種の植物の葉を食べる。和名学名(種名)のフラガリアFragaria(オランダイチゴ属の意)の訳語によったものでとくにイチゴと関係があるわけではない。

[杉 繁郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android