越冬(読み)えっとう

日本大百科全書(ニッポニカ)「越冬」の解説

越冬
えっとう

生物がいろいろな方法で冬を過ごす現象。温度の低下や食物の減少などの冬の悪条件に対して、生物はほかの季節とは違う生活方法をとるものが多く、移動や貯食や冬眠をする。草本植物では、種子、球根、地下茎などの養分を蓄えた部分だけを残して越冬し、木本植物では、落葉して冬芽をつけるものがある(落葉樹)。哺乳(ほにゅう)類の多くは冬でも活動し、冬毛に変わったりする。ヤマネやコウモリなどは樹洞、岩穴、洞穴で冬眠する。鳥類は寒さへの防御能力が弱く、多くが暖かい地方へ渡りをする。カエル、ヘビ、トカゲ、カメは土や泥、氷の張った池の中で冬眠する。昆虫では腐倒木や樹皮下、岩や樹の割れ目で、卵、幼虫、蛹(さなぎ)、成虫の状態で越冬し、休眠状態になるものが多い。

[小野山敬一]

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デジタル大辞泉「越冬」の解説

えっ‐とう〔ヱツ‐〕【越冬】

[名](スル)冬を過ごすこと。冬の寒さを越すこと。「南極で越冬する」「越冬地」

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精選版 日本国語大辞典「越冬」の解説

えっ‐とう ヱッ‥【越冬】

〘名〙 冬を越すこと。冬を過ごすこと。
※人間嫌ひ(1949)〈正宗白鳥〉「高原にての越冬二年」

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