イッポリトフ・イワーノフ(読み)イッポリトフイワーノフ

百科事典マイペディア の解説

イッポリトフ・イワーノフ

ロシアの作曲家。ペテルブルグ音楽院リムスキー・コルサコフに学ぶ。卒業後はジョージアティフリス(現トビリシ)で音楽学校校長に就任し,かたわらカフカスなど中央アジアの民俗音楽採譜。のちモスクワ音楽院教授・院長,ボリショイ劇場指揮者などを歴任した。師リムスキー・コルサコフチャイコフスキーの影響下に素朴な民族主義的作風を終生保ち,有名な《カフカスのスケッチコーカサスの風景)》(1894年)などの管弦楽曲のほか,オペラ,室内楽曲を残した。→グリエール

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

イッポリトフ・イワーノフ
いっぽりとふいわーのふ
Михаил Михайлович Ипполитов‐Иванов/Mihail Mihaylovich Ippolitov-Ivanov
(1859―1935)

ロシアの作曲家。ペテルブルグ音楽院に学んだのち、カフカス(コーカサス)のチフリス(現、ジョージアのトビリシ)で音楽学校校長となり、同地の音楽生活を指導するかたわらカフカスの民俗音楽を研究。1893年モスクワ音楽院教授に任命され、1905~1922年には同院長を務め、ボリショイ劇場などの指揮者としても活躍。作風はチャイコフスキーとリムスキー・コルサコフの影響を受け、東洋的な旋律、色彩感が特徴となっている。管弦楽組曲『コーカサスの風景』(1894)が代表作。

[益山典子]

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