コルサコフ(読み)こるさこふ(英語表記)Сергей Сергеевич Корсаков/Sergey Sergeevich Korsakov

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コルサコフ」の意味・わかりやすい解説

コルサコフ
Korsakov

ロシアのサハリン州の港湾都市サハリン島樺太南部,アニバ湾に臨み,州都ユジノサハリンスクの南約 30kmに位置する。18世紀末,松前藩がここに番屋を置き,樺太経営の拠点としたが,ロシアは 1853年軍事拠点を築き,1875年から公式にロシア領となった。1905~45年再び日本領となり,製紙工場などが建設され,稚内との間に連絡船が運航していた。サハリン島最大の港湾都市で,船舶修理,パルプ・製紙,水産加工などの工業がある。サハリン縦貫鉄道の起点。1995年稚内とのフェリー定期航路が再開。日本名大泊(おおどまり)。人口 4万5300(1991推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルサコフ」の意味・わかりやすい解説

コルサコフ(Sergey Sergeevich Korsakov)
こるさこふ
Сергей Сергеевич Корсаков/Sergey Sergeevich Korsakov
(1854―1900)

ロシアの精神病学者。グース・クルスタルニーに生まれ、1875年モスクワ大学を卒業。コジェフニコフA. J. Kojewnikov(1836―1902)に師事し、精神病学を専攻、のちモスクワ大学医学部精神科教授となった。1887年「特異な記銘障害偽記憶を伴った多発神経炎性精神病について」を発表以後この症状は「コルサコフ症候群」とよばれるようになった。

[大鳥蘭三郎]


コルサコフ(大泊)
こるさこふ
Корсаков/Korsakov

南樺太(からふと)南部の港湾都市。日本名大泊(おおどまり)。

[編集部]

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