最新 地学事典 「イヌーシアン構造区」の解説
イヌーシアンこうぞうく
イヌーシアン構造区
Inuutian tectonic province
北米楯状地地域の最北端に位置する原生代後期~第四紀までの地層を含む地質構造区。北側の中生代~新生代の海洋地殻に沿い南西~西方向に延長約3,000kmにわたり,グリーンランドの北端ペアリランド,カナダ北極海諸島のエルズミーア島,パーリー群島,ビクトリア島などに分布。次のように区分。原生代後期のフランクリン変動帯(Franklinian mobile belt),石炭~新第三紀の地層からなるスバーズラップ・ベースン(Sverdrup Basin)とバンダル海ベースン(Wandel Sea Basin)の一部,白亜~第四紀の地層からなるArctic continental terrace wedge,および原生代中期~シルル紀のパーヤテレーン(Pearya Terrane)。イヌーシアン造山運動(Innuitian orogeny)はイヌーシアン構造区の最北部に分布するArctic continental ter-race wedgeを含まない。
執筆者:有馬 眞
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

