イブンアブドラッビフ(その他表記)Ibn `Abd Rabbih

改訂新版 世界大百科事典 「イブンアブドラッビフ」の意味・わかりやすい解説

イブン・アブド・ラッビフ
Ibn `Abd Rabbih
生没年:860-940

イベリア半島の後ウマイヤ朝に仕え,生涯をコルドバで過ごした宮廷詩人。主君をたたえる頌詩教訓詩等を残しているが,恋愛詩の一部が評価されるほか,独創性は欠けていた。しかし東方アラブ世界の伝統的詩文を集め,主題別に25巻に編んだ詩華集《類稀なる頸飾り(イクド・アルファリード)》は,西方世界賞賛をうけ,この地の文学活動に大きな影響を与えた。後には東方世界においても貴重な文献の一つにあげられている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 黒田

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む