普及版 字通 「イ・みずさし」の読み・字形・画数・意味
5画
[字訓] みずさし
[説文解字]
[金文]
[字形] 象形
水をそそぐ水器の象形。〔説文〕十二下に「羹魁(かうくわい)に似て、中にり。以て水をぐべし。匚(はう)に從ひ、也聲」とする。羹魁は羹を酌む。〔左伝、僖二十三年〕の晋の公子重耳(ちょうじ)の諸国巡りの説話のうちに、秦にあるとき「を奉じて盥(くわん)に沃(そそ)ぐ。(をは)りて之れを揮(ふる)ふ」とあって、水差しの類である。金文に字を也に作り、也は器を上からみた形。流し口があり、把手がある。金文にまた釶に作り、またに作る。
[訓義]
1. みずさし。
2. (じこう)の蓋のない形で、また杯にも用いたものであろう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ハンサフ 〔字鏡集〕 ハサフ
[語系]
也・jiは同声。兪jioは声近く、余(手術刀)を以て膿血を盤(舟形)に移す形。水を移すと声義に通じるところがある。
[熟語]
水▶
[下接語]
瓦・香・巵・洗・・槃・奉・鳳・旅
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報